行政職に未来はあるのか?―私が公務員を辞めようと思った理由

行政職に未来はあるのか?―私が公務員を辞めようと思った理由

最近の行政を取り巻く環境って、正直かなり厳しいです。
人材不足は行政だけじゃなく、いろんな業界で叫ばれていますが、役所の中も本当に深刻。

思い返せば10年以上前、国家公務員で早期退職の制度が始まり、地方公務員も同じように退職勧奨が広がりました。結果どうなったかというと…優秀で住民のために尽くしていた人ほど早めに辞めてしまったんです。長年積み上げてきた知識や経験を、若い世代に伝える間もなく。職場にはぽっかり穴が空いたまま。

その一方で、責任を負わず、定時に帰るだけの人も残ります。昔は仲間同士で支え合いながら仕事に向き合えたのに、その空気もどんどんなくなっていきました。

さらに辛いのは、ジョブローテーションの文化。せっかく業務に慣れてきても、2〜3年ごとに配置換え。しかも前の仕事と全く関係がない部署に行くことも多くて、そのたびに素人同然で市民対応しなきゃいけない。引き継ぎだって30分程度で終わるから、概要しか分からないまま。結局は現場で苦労しながら覚えていくしかないんです。

そして、管理職も未経験で余裕がなく、部下の状況に無関心なケースも多い…。そうなると、新しく異動してきた人が苦しむのは当然です。

最近ニュースで「役所の不手際」や「謝罪会見」がよく取り上げられますが、その裏にはこうした構造的な問題があるんだと思います。

私自身も、長く公務員として働いてきましたが、何度もワンオペ状態で責任だけ押し付けられる経験をしてきました。その度に「もう限界かもしれない」と思いながら、なんとか踏ん張ってきました。

でも、最終的に私は決めました。
「行政職に未来はない」と。

正直、この世界でずっと働き続ける自分がイメージできなくなったからです。

これからどう進んでいくかはまだ模索中ですが、同じように悩んでいる人に少しでも共感してもらえたら嬉しいです。

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